滋賀のおススメパワースポット「近江神宮」編

今回は「百人一首の殿堂」として知られる「近江神宮」をご紹介いたします。
マンガ「ちはやふる」ですっかり有名になった神社ですが、日本ではじめて水時計が設置された場所でもあり、時間に関するパワースポットとして昔から地元の方の信仰を集める神社です。

近江神宮と天智天皇のかかわり

滋賀県大津市神宮町にある「近江神宮」は、創建は昭和15年と比較的最近に建てられた神社です。
御祭神は第38代「天智天皇(てんぢてんのう)」ですが、別名の「中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)」方が「大化の改新」をした人で思い浮かぶ人が多いかもしれません。
天智天皇は667年に都を奈良の飛鳥から近江に移したことでも知られており、皇紀2600年を記念し、近江大津宮があったとされる場所に近江神宮が創建されることになったのです。

かるたの殿堂として知られる「近江神宮」

近江神宮の御祭神である「天智天皇」が読んだ和歌、
「秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」
は百人一首の第一首となっています。

百人一首がいつできたのかは不明ですが、飛鳥時代から鎌倉時代にかけての和歌が集められており、その並び順は詠まれた年代順となっています。
そのため、天智天皇の詠んだ和歌が一番古く、第一首となったというわけです。

第一首を読んだ「天智天皇」を祭る近江神宮は、競技かるた大会の開催地に選ばれ、
毎年1月に競技かるたの「名人位・クイーン位決定戦」が行われており、
今年は1/11(土)に、第66期名人位・第64期クイーン位決定戦が実施されています。

今期は

粂原圭太郎名人と挑戦者岸田諭八段
山下恵令クイーンと挑戦者本多恭子六段

の試合となっており、名人位クイーン位戦ともに5回戦まで勝敗を持ち越す大激戦の結果、
名人位は、名人の粂原圭太郎さんが初防衛、
クイーン戦は、挑戦者の本多恭子さんが山下恵令クイーンの3連覇を阻み、
見事新クイーンに輝きました。

百人一首は海外にも翻訳され、競技かるたのファンは世界中に広がっています。
名人戦はYoutubeなどでも配信されていますので、ぜひ迫力の試合をご覧になってくださいね。

時の神様でもある「天智天皇」

競技かるたの聖地として有名になりましたが、天智天皇は日本で初めて水時計(漏刻)を設置したことから、「時の神様」としても信仰されています。
境内には、オメガ社シイベルヘグナー社より奉納された水時計や火時計の復元を見ることができます。
お守りも時間に関するものが多く、一瞬のチャンスを逃さない「ときしめす守」、過去・現在・未来を見つめ将来の開運を目指す「三つ目守」などがあり、受験生たちのお守りとして人気があります。

他にも境内には国の登録文化財に指定されている文化財が多数収められていますので、
お二人で一緒にゆっくりとお参りしてみてはいかがでしょうか。

近江神社
住所:大津市神宮町1-1
電話番号:077-522-3725
アクセス:京都駅よりJR湖西線「大津京駅」下車、徒歩約20分
営業時間:11:30~15:00
料金:なし
定休日:不定休